CentOS5.5, Ubuntu 10.04で囲碁棋譜管理ソフトmugoを使う

Linuxで使える良い囲碁棋譜管理ソフトがないか探していたら、mugo というソフトを見つけた。
(私は毎週土曜日、燦々の囲碁教室に通っているのだが、mugoでその棋譜を取ってみた。)

 http://code.google.com/p/mugo/
 (ここからmugo_1.1.2-1_i386.debをダウンロード)

さっそく試してみたのたが、素晴らしく良くできていて、とても使い易い。
やっとLinux上で本当に使えるものが出てきた、という感じです。感謝。
しかもオープンソース。(ライセンスは GPL)

 ソースコードのダウンロードは以下から
 http://code.google.com/p/mugo/source/checkout

開発者(日本人)のブログを見ると、去年(2009年)の9月頃に最初のバージョンが公開されたようで、まだ新しい。

 http://sikusiku.typepad.jp/blog/2009/09/mugo.html

 (既に次のバージョンが開発中のようです。 )



[まずはUbuntu 10.04で使う]

上記サイトにはdebパッケージのみでrpmはないので、まずはUbuntu 10.04にインストールしてみた。

手順:
# dpkg -i mugo_1.1.2-1_i386.deb
ここで依存するパッケージが表示されるので、それを次のようにして、apt-getでインストールする。
# apt-get install libqtcore4
# apt-get install libqt4-network
................................
必要なパッケージのインストールが終わったら、もう一度mugoのインストールを行う。
# dpkg -i mugo_1.1.2-1_i386.deb

mugoの依存関係は次のようになっていました。
# dpkg-query -W -f='${Depends}\n' mugo
libc6 (>= 2.3.6-6~), libgcc1 (>= 1:4.1.1), libphonon4 (>> 4:4.3.1), libqt4-network (>= 4.5.0~+rc1), libqtcore4 (>= 4.5.0~+rc1), libqtgui4 (>= 4.5.0~+rc1), libstdc++6 (>= 4.1.1), phonon (>> 4:4.3.1)

次のようなファイルがインストールされました。
# dpkg -L mugo
/.
/usr
/usr/share
/usr/share/mugo
/usr/share/mugo/pics
/usr/share/mugo/pics/mugo_256.png
/usr/share/mugo/pics/mugo.png
/usr/share/mugo/pics/mugo.icns
/usr/share/mugo/pics/mugo_128.png
/usr/share/mugo/pics/bg_synthetic1.png
/usr/share/mugo/pics/mugo.ico
/usr/share/mugo/translations
/usr/share/mugo/translations/mugo.ja_JP.qm
/usr/share/mugo/sounds
/usr/share/mugo/sounds/stone.wav
/usr/share/doc
/usr/share/doc/mugo
/usr/share/doc/mugo/changelog.gz
/usr/share/doc/mugo/changelog.txt.gz
/usr/share/doc/mugo/changelog.Debian.gz
/usr/share/doc/mugo/README.Debian
/usr/share/doc/mugo/README.ja.txt
/usr/share/doc/mugo/README.txt
/usr/share/doc/mugo/copyright
/usr/share/applications
/usr/share/applications/mugo.desktop
/usr/games
/usr/games/mugo

mugoは/usr/gamesディレクトリの下にインストールされるので、それを実行する。
# /usr/games/mugo

駒音が鳴ったり鳴らなかったり、大きかったり小さかったりすることがあって、いささか不安定です。
(ま、私には音が出ないとしても問題なし。)
straceコマンドで調べると phonon backendには/usr/lib/qt4/plugins/phonon_backend/phonon_xine.so が使われていました。
音の出方が不安定なのは、アプリケーションの問題ではなく、このバックエンドの問題と思われます。
(後述するCentOS5.5でqtsdkのライブラリを使った場合は音はきれいに出ます。)



[CentOS5.5で使う]
次に、私が常用しているCentOS5.5にmugoをインストールしてみました。

手順:
1) alianコマンドでdebパッケージをrpmパッケージに変換する。
 以下のdebianのサイトからalien_8.81.tar.gz(現時点での最新版)をダウンロードする
   http://ftp.debian.org/debian/pool/main/a/alien/

 alienコマンドを使う方法は以下の3通り
  1. tarで展開して、そのまま使う
    # tar xvf alien_8.81.tar.gz
    # ./alien/alien.pl -r mugo_1.1.2-1_i386.deb
    これでmugo-1.1.2-2.i386.rpmが生成されます。

  2. tarで展開して、インストールして使う
    # tar xvf alien_8.81.tar.gz
    # cd alien
    # perl Makefile.PL; make; make install
    この結果、/usr/binの下にalienコマンドがインストールされるので、
    # alien -r mugo_1.1.2-1_i386.deb
    これでmugo-1.1.2-2.i386.rpmが生成されます

  3. rpmパッケージを生成、インストールして使う
    # rpmbuild -ta alien_8.81.tar.gz
    # rpm -ivh /usr/src/redhat/RPMS/noarch/alien-8.81-1.noarch.rpm
    この結果、/usr/binの下にalienコマンドがインストールされるので、
    # alien -r mugo_1.1.2-1_i386.deb
    これでmugo-1.1.2-2.i386.rpmが生成されます

2) mugo-1.1.2-2.i386.rpmを依存関係を無視してインストールする
  (必要なqtライブラリは、以下 3)の手順にて後からインストールします。)

    # rpm -ivh mugo-1.1.2-2.i386.rpm --nodeps
    この結果、mugoは/usr/gamesの下にインストールされます。(Ubuntu 10.04にインストールした場合と同じ)

3) QT SDKに含まれているqt4ライブラリを使用する
  mugoはqtライブラリのバージョン4(4.5?)を使用しているが、CentOS5.5で提供されてるのはバージョン3。
  なので、rpmではなくて QT SDKに含まれているqt4ライブラリを直接使用する

  qt-sdk-linux-x86-opensource-2010.04.binをnokiaのサイトからダウンロードする(サイズは約370MB)
   私の場合は32bit版を使用した。64bit版もある。

   http://qt.nokia.com/downloads-jp

  QT SDKをインストールする
  # ./qt-sdk-linux-x86-opensource-2010.04.bin
  私の場合、デフォルトのインストールディレクトリである/optの下にインストールした。
     /opt/qtsdk-2010.04 以下にインストールされる。サイズは約1.2GBとなる。
  他のディレクトリにインストールすることもできる。

  mugoが使用するqtライブラリのパスをシステムに登録
  # vi /etc/ld.so.conf.d/qt-i386.conf
  (/opt/qtsdk-2010.04/qt/lib を追加)
  # ldconfig

   phononライブラリとしては/opt/qtsdk-2010.04/qt/lib/libphonon.so.4がリンクされる。
   phononバックエンドはこのライブラリのあるディレクトリからの相対パスで、
   ../plugins/phonon_backendの下のライブラリlibphonon_gstreamer.soが使用される。
   ここからlibphonon_gstreamer.so => /usr/lib/libgstreamer-0.10.so.0、
   そして最終的にはalsaサウンドドライバが呼び出されて音(駒音)が出る

  mugoを実行するためには、/opt/qtsdk-2010.04/qt/libと
  /opt/qtsdk-2010.04/qt/plugins/phonon_backendだけあればよさそうで、
  このサイズの合計は約400MB。

  これでmugoを実行できる

  # /usr/games/mugo