LPSA 府中けやきカップをネット観戦

前日の土曜日に終わらせるはずだったLinuxの技術検証が思うように進まず、夜は会社に泊まってしまった。
日曜日の明け方、椅子の上に横になって眠りに入ったと思ったら、なんと朝8時頃に出社してきたI君に起こされた。。
けやきカップの開催される府中は会社がある調布のすぐそばでもあり観戦に行く予定だったのだが検証もまだ終わっていないので止むをえずネットで観戦することにした。

私が応援している中倉彰子さんが第1局目に登場する。開始予定時間の10時半頃にLPSAの中継サイトにアクセスしてみた。

[LPSAの棋戦のお知らせページ]
http://joshi-shogi.com/kisen/1day/324_61day.html

LPSAは約7年前の2007年5月に設立され、翌2008年の3月に第1回のけやきカップが開催された。以来、今回で6回目の開催となる。
上記のページで見る通り、多くの賛同者を得て開催され、たくさんの人たちが観戦しに来て盛況だったようだ。
いつも思うのだが、LPSAの行事には新鮮なアイデアや工夫を至るところに感じる。LPSAは総本山の日本将棋連盟から独立した小さな組織であり、小さな組織では一人一人皆が、自分が組織を背負って行く、という強い気持ちを持っていないと立ち行かないものなのである。けやきカップでも中倉彰子さんと中倉宏美さんが毎年開催のために尽力しているそのほんの一端であるが、私も垣間見ることができた。LPSA設立以来約7年、立派に運営され続けているのは本当に大したことだと思う。

・LPSA沿革: http://joshi-shogi.com/2011/09/28/enkaku.pdf

[けやきカップのページ]
http://joshi-shogi.com/1day/

当日の対局の写真や会場の写真がたくさん掲載されています。

その中に「キッズ将棋チーム対抗戦」の詰みの局面を写した写真があって、その局面がなんともほほえましかった。将棋を覚えてから負けてばかりいた自分の子供の頃を思い出した。

我が社のスタッフの娘さん(小学生の女の子、「まな」ちゃん)が友達2人と女子チームを組んで「キッズ将棋チーム対抗戦」に出ると聞いていたので見てみたら、ばっちり写真に映っていた。写真では楽しそうだが相手の男の子チームはとても強くてまるで歯が立たなかったらしく、悔しがっていたとのこと。彼女は将棋をまったく知らなかったのだがLPSAのイベントに母親と一緒に見学に行った時に中倉彰子さんに声をかけられて将棋に興味を持ち、私があげた中倉さんの扇子を部屋に飾っているらしい。また去年のLPSAのイベントに参加した時にも指導して頂き、さらに、たまたま会場で会った渡部愛(わたなべ まな)さんがやさしくほほえみかけてくれたとのことで、名前が同じこともあってかすっかりファンになってしまったらしい。彼女が好きな2人の棋士が1回戦で対局する。

以下に「けやきカップ」中継サイトのスナップショットを掲載します。リンクをクリックした先のページで、盤面に1手づつ棋譜を再現することができます。
このサイトのWebページはリアルタイムに配信される3つのブロック「局面を表示する将棋盤」、「対局の様子を配信する動画」、「ツイッター」から構成されとても良く出来ていると思います。充分な臨場感があり、将棋も落ち着いて観戦できました。

[けやきカップの中継サイト:1回戦]
http://shogi-broadcast.com/kifu/1303_1day_1-2.html

[動画配信サイトUSTREAM]
http://www.ustream.tv/channel/lpsa

ここで対局の録画を見ることができます。

[1回戦の終局の局面:渡部愛3級が中倉彰子初段に勝利]
http://shogi-broadcast.com/kifu/1303_1day_1-2.html

[準決勝の終局の局面:渡部愛3級が蛸島彰子五段に勝利]
http://shogi-broadcast.com/kifu/1303_1day_2-2.html

蛸島彰子さんは初代女流名人。当時はNHKの将棋番組以外にもよくテレビに出ていたような記憶がある。故真部一男八段と一緒に出演したNHK番組(クイズ番組だったか?)のシーンを私は今も記憶している。
中倉彰子さんのお父上が蛸島彰子さんの大ファンで名前を「彰子」と付けたと中倉さんご本人から伺ったことがある。
 → http://ja.wikipedia.org/wiki/蛸島彰子

[中倉宏美二段と渡部愛3級による決勝]
http://shogi-broadcast.com/kifu/1303_1day_3-1.html

[決勝の終局の局面:渡部愛3級が中倉宏美二段に勝利]
http://shogi-broadcast.com/kifu/1303_1day_3-1.html

[渡部愛さんがけやきカップ初優勝]
私は仕事が予定より遅れていることもあり、1回戦の中倉彰子初段と渡部愛3級の対局を見たら仕事に戻るつもりだった。だが、そうはならなかった。(続く対局にも引き込まれてしまったのである)
中倉彰子さんの対戦相手の渡部愛さんは、現在のところLPSAが認定した最初のそして唯一人のプロ棋士とのことである。周りから大事にされてきたであろうし、また大きな期待も担っているに違いない。私は中倉彰子さんを応援する気持ちの他に、渡部愛さんにこれからの可能性を見せて欲しいとも思っていた。
彼女が大きなものを背負っているとしたら、それはきっと勝負において強さの大きな要因になるはずだ。
去年のLPSAのイベントで見た彼女はまだ高校生の制服姿で、いささかシャイで子供のような雰囲気を残していたが、今回ネットを通してみた彼女の対局姿は先輩棋士と対等に闘う勝負師のそれであり、その変化に鮮烈な印象を受けた。
中倉彰子初段、蛸島彰子五段、中倉宏美二段と連覇した将棋は、素人目にも見事な勝ちだったと思う。

遅まきながら、ネットで彼女について検索してみた。

・ウィキペディア:http://ja.wikipedia.org/wiki/渡部愛

・渡部愛さんのブログ: http://watamana.blog47.fc2.com/

ネットで見つけて、アクセスしてみた。素直でしかもうまい文章を書く人だと思った。考えていること感じていることがしっかりとこちらに伝わって来る。今日の対局も、このブログも、この人はなにか特別なものを持った人だと感じる。

[大山名人杯倉敷藤花戦]
ところで今日のLPSAの中継サイトのコメントによると、渡部愛さんは4月1日に倉敷藤花という棋戦に出場するとのこと。

・ウィキペディア:http://ja.wikipedia.org/wiki/大山名人杯倉敷藤花戦

・トーナメント表など: http://joshi-shogi.com/kisen/toka/

上記トーナメント表を見てみると、LPSAの主だった棋士も皆出場するようである。3月27日(水)に大庭美樹初段がLPSAの棋士として最初に対局する予定になっている。

・山陽新聞の記事: http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2013031520172179/

上記山陽新聞の3月15日付けの記事によると、第21期が3月15日からもう始まっている。記事には「4月1日から、全対局の観戦記を本紙朝刊に掲載する。」と書いてある。ネットでも購読できるのか調べてみようと思う。

ふと思い当たり、岡山に住む若い友人から先日届いたメールを見直したら、なんと友人の教え子(将棋ではなくて数学。将棋を教えたこともあったかも)がこの棋戦に出場すると書いてある。。アマチュア対象の推薦枠で出場するらしい。不思議な因縁を感じる。これはもう倉敷藤花戦から目が離せない。